ハワイの山頂に開所
東北大学大学院理学研究科惑星プラズマ・大気研究センター(以下、同センター)は、9月24日、ハワイ・ハレアカラ山頂において新たなドーム建物と移設した望遠鏡による「惑星大気観測専用望遠鏡T60観測施設」が完成し、ファーストライトデータを取得することができたことを発表した。
(画像はプレスリリースより)
開所までの経緯
同センターは、1999年より福島県飯舘村において、国内唯一の惑星大気観測専用60センチメートル望遠鏡を用いた観測・教育活動を実施してきた。
しかし、東日本大震災に伴う原子力発電所事故により、代替地の検討を余儀なくされたことから、ハワイ・ハレアカラ山頂を選択し、ハワイ大学に打診、快諾を得たという。
その後、飯舘村にある望遠鏡をハワイ・ハレアカラ山頂へ移設するプロジェクトを開始したが、山頂が国立公園内にあるため、工事許可がなかなか得られないという局面に遭遇。しかし、周囲の協力により、今回無事に移設、開所をすることができたとされる。
科学協力合意書を締結
同センターは、9月8日、ハワイ・ハレアカラ山頂においてT60観測施設の開所式を行った。
また、同日、ハワイ大学・天文学研究施設・マウイ先端技術研究センターにて、ハワイ大学天文学研究施設と科学協力合意書を正式に締結したという。
▼外部リンク
東北大学 プレスリリース
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2014/09/