大林組は9月18日、NECとシフトの2社と協力し、高機能セキュリティシステムを開発したと発表した。
NECの顔認証技術とシフトのカラーバーコード技術の2つのシステムを組み合わせたもので、低コストでありながら、優れたセキュリティ効果が期待できる。
個人情報などが大量に集まるデータセンターでの情報漏えい事件、衛生管理が求められる食品工場での農薬混入事件が社会問題となった。施設を出入りする際のセキュリティ管理は、組織運営にとって大きな課題となっている。
(画像はニュースリリースより)
これまで、セキュリティを強化するために、ICカードと指紋認証の2つの要素で入退室管理を行うなどしてきたが、異なる2つのシステムを導入するのでコストがかかる。
さらに、これらの認証システムを機能させるためには、部屋の扉ごとに認証装置を設置し、セキュリティネットワークを組み立てる必要があった。既存施設にこれらのセキュリティシステムを導入するためには、おびただしい作業が必要になる。
そこで高度な認証システムを、効率的かつ低コストで導入するために開発されたのが、今回発表された新技術である。同じ画像認識技術で使える顔認証と、カラーバーコードを組み合わせてシステム化したもので、画像認識システム1つで2つの認証に対応できる。
導入コストが削減されるのはもちろんのこと、設備面の問題で1,000人程度しか管理できなかった従来の顔認証システムが、数万人規模に拡大できるようになった。歩いていても認識できるため、建物内にある既存の監視カメラを活用すれば、初期費用はさらにコストダウンできる。
▼外部リンク
株式会社大林組のニュースリリース
http://www.obayashi.co.jp/press/news20140918_01