排煙脱硝装置2基を受注
三菱日立パワーシステムズは、ポーランドの発電会社エネア社から、コジェニッチェ火力発電所排煙脱硝装置2基を受注した。
この装置はNOx(窒素酸化物)排出量を80%以上削減する高性能システムだ。運転開始予定は1号機が2015年末、2号機が2016年5月となっている。
(画像はプレスリリースより)
排出規制強化の流れで需要あり
三菱日立パワーシステムズはコジェニッチェ発電所から、現在建設中の2基を含めて1~11号機全てのボイラー向けに合計5基の脱硫装置を供給することになっている。
また11号機向けには100万キロワットの超々臨界圧石炭火力発電設備一式を受注し現在建設中だ。
脱硝装置はポーランドでは最大級の石炭火力発電所コジェニッチェ発電所1、2号機に追設するものだ。1、2号機の出力は20万キロワットである。今回新たに設置することにより、欧州で実施される火力発電所の排出規制強化のハードルをクリアすることが可能になる。
脱硝装置には独自開発のプレート型触媒を使用することによって、高いNOx除去効率を実現するものだ。三菱日立パワーシステムズではこの設備一式の設計や製作、供給、試運転までを担当する。なお土建・据付工事はエアブッド社が行う。
今後も欧州市場だけでなく世界の市場に対して、高効率な脱硝や脱硫システムを積極的に提案していく。
▼外部リンク
三菱日立パワーシステムズ ニュースリリース
http://www.mhps.com/news/20140919.html