英国や欧州の大学と共同研究
日立製作所は9月30日、ロンドンに原子力技術の研究開発拠点「欧州原子力研究センタ(European Nuclear Research Center)」を開設する。
英国を中心に、欧州各国の大学と共同で研究を進め、日立が開発した沸騰水型原子炉技術への応用を目指す。
(画像は、日立製作所のホームページより)
被曝量低減技術や、プラントの効率を上げる研究
具体的には、作業員の放射線被ばく量の低減技術及び、原子力プラントの効率化に関する技術の研究開発を行う。
これらの技術を沸騰水型原子炉設計に採用すると同時に、原子力発電の大きな課題となっている廃棄物量の削減や、原子力施設の廃炉コストの低減にも取り組む。
日立製作所は「欧州原子力研究センタ」設立を前に、今年4月からマンチェスター大学と共同で、原子力施設内での放射線被ばく量を抑える技術の開発をスタートさせた。
また、日立製作所が買収した英国Horizon Nuclear Power Ltd.の新規原子力発電所建設プロジェクトでは、8月末に改良型沸騰水型原子炉の包括的設計審査で、第3段階に到達している。
この他、リトアニア共和国に建設予定のビサギナス原子力発電所建設プロジェクトについても、7月末にリトアニア政府エネルギー省と事業会社設置に関する協議で合意している。
▼外部リンク
株式会社日立製作所のニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2014/09/0918a.html