3Dクレーンブーム位置監視システムを実用化
三井住友建設は、9月17日、鉄道営業線や高圧送電線などとの近接する作業において、3次元でクレーンの作業エリアを監視する3Dクレーンブーム位置監視システムを開発したことを発表した。
なお、新システムは「つくばエクスプレス線、守谷車両基地入出庫線複線化工事(鉄道建設・運輸施設整備支援機構)」に導入されているという。
(画像はニュースリリースより)
新システムの概要
3Dクレーンブーム位置監視システムは、GPS受信アンテナでブーム位置をリアルタイムに解析し、監視対象物が3次元のクレーン作業制限範囲(制限エリア)に接近した場合に警報を発するシステムである。
制限エリアは複雑な形状を設定でき、数センチメートルの精度でGPS測定するため、クレーンの作業範囲が以前より拡充され、スペースの有効活用が可能。
また、ワイヤレスによる統合監視で複数のクレーンの作業状況もリアルタイムで監視することができるだけでなく、3D表示システムの搭載で、以前は見ることができなかった視点からも監視ができるという。
今後の展開
三井住友建設は、新システムをクレーン作業範囲に制限のある現場へ積極的に推進していくことで、クレーン災害の防止に貢献していく。
また、地形や構造物の3Dモデリングが進められていることから、新システムと連携させることで、3Dモデルを活用した情報化施工に取り組むかまえだ。
▼外部リンク
三井住友建設 ニュースリリース
http://www.smcon.co.jp/2014/09179717/