エアレイジングにより施工
東京ガスは、9月16日、茨城港日立港区内の「日立LNG基地」建設において、「エアレイジング」と呼ばれる方法を用い、タンク底部で組み上げた約1,600トンの重さの屋根を高さ38メートルまで浮上させる作業を無事終了したことを発表した。
具体的にエアレイジングとは、LNGタンクにブロワー(送風機)を設置し、タンク底部にある屋根の下に、送風管を通じて空気を送風して空気の圧力で屋根を持ち上げる方法で、このエアレイジングで施工が行われるのは、茨城県内初の試みだという。
(画像はプレスリリースより)
LNGタンクの概要
「日立LNG基地」は、外航LNG船の受け入れ設備となる大型桟橋、LNGタンク、ガス製造設備などから構成され、建設するLNGタンクの貯蔵能力は、地上式タンクとして世界最大規模となる23万キロリットルとなる。
また、タンクは直径約86メートル・高さ約59メートルを有し、このタンク1基で、一般家庭の年間使用量の約34万件分に相当する都市ガスを供給することが可能だという。
エネルギー供給の安定化へ
東京ガスグループは、「LNGバリューチェーンの高度化」をスローガンに、「エネルギーの安全かつ安定的な供給」を推進中だ。
なお、日立LNG基地の稼働開始は2016年3月をめざす。
▼外部リンク
東京ガス プレスリリース
http://www.tokyo-gas.co.jp/Press/20140916-01.html