「振動低減中空コンクリート板」を開発
大成建設株式会社と株式会社栗本鐵工所は、「振動低減中空コンクリート板」を開発した。
今後大成建設は、振動音低減対策が必要な建物に振動低減中空コンクリート板の適用を提案していく。
コンクリートは高い遮音性能を有した材料だ。しかし床衝撃音等の固体伝搬音による騒音問題が発生することも少なくない。また以前も振動音の低減を図るために床部材等が開発されているのだが、建物の構造体となるコンクリート板で作られた製品はなかった。
(画像はプレスリリースより)
袋に入れた粒状体を封入し振動音を制御
特徴としてまず1つ目は、振動を低減させたい周波数にチューニングができるということだ。振動音の周波数に応じて粒状体の質量や弾性を調整することによって、効率的に振動音を減らすことができる。
また同じ厚みのコンクリートスラブと比較して、5dBから10dBの騒音を減らすことが可能となり15%程度の軽量化も図る。
またこの方法であれば、あらかじめ袋に入れた粒状体を封入するだけでいいため、一般的に使われている中空コンクリート板と同じ施工ができる。
なおコンクリートの量も少なくできるため、建物のトータルコストの低減もできる。
▼外部リンク
大成建設株式会社 プレスリリース
http://www.taisei.co.jp/about_us/release/2014/
株式会社栗本鐵工所
http://www.kurimoto.co.jp