クリタ、自社の包接技術を活かし、リチウムイオン電池向けの高機能部材を開発

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クリタ、自社の包接技術を活かし、リチウムイオン電池向けの高機能部材を開発

2014年09月11日 13:00

一般的なガス吸収材の3倍以上の吸収力

栗田工業株式会社(東京都中野区)は2014年9月4日、独自の自社技術を活かした新素材を使用したリチウムイオン電池に対応する高機能部材「イプシガードKC」を発売した。

(画像はイメージです)

近年ますます高出力・高容量化が進むリチウムイオン電池は、リチウムイオンが電解液の中で電極間を移動することで充放電が行われる仕組みだが、充放電によって発生する炭酸ガスにより、電池内の圧力が上昇しすぎると、発熱や破裂、発火などの危険性もある。

炭酸ガスを出荷前に引き抜く工程も不要

「イプシガードKC」は、同社の水処理薬品分野などで活用してきた包接技術を応用し、リチウムイオン電池向けに初商品化した新素材。特に炭酸ガスの吸収に優れ、瞬時に包接・吸収。ガス発生による電池内圧の上昇を防止する。

また、あらかじめ一定の水分を包ませておくことで電池内の温度上昇を抑え、電池の発熱や破裂、発火リスクの低減を実現し、電池本体の性能低下も抑制。さらに、電池の製造段階で初期充電において発生する炭酸ガスを出荷前に引き抜く工程も不要となる。

今後はさらに量産体制を強化し、国内外の電池メーカーに広く供給することで、市場での事業拡大を図っていく。

▼外部リンク

 

プレスリリース:2014年9月4日 – クリタグループ(栗田工業)
http://www.kurita.co.jp/aboutus/press140904.html

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