新しい起泡剤を開発
大成建設は、9月9日、起泡剤溶液の濃度調整と発泡倍率の調整のみで、粘性土から砂礫土までのあらゆる地盤へ対応が可能な起泡剤「全地盤対応型起泡剤、TAS-foam(タスフォーム)」を開発し、気泡シールド工法への適用を開始することを発表した。
現在、主流の気泡シールド工法では、土質の性状に合わせて添加剤の選択と調整が必要なことから、同社では、より利便性が高く、品質のよい起泡剤を開発したという。
(画像はプレスリリースより)
「TAS-foam」の概要
今回開発した「TAS-foam」は、起泡剤成分の界面活性剤に疎水性を持たせることで、高発泡で微細な気泡を作ることが可能だ。
気泡の粘性が高く、流動作用と土粒子の結合効果を併せ持つことで、砂礫地盤での塑性流動化を実現。
また、掘削土砂を海面埋め立てなどに使用する際、水生生物への影響を低減できるだけでなく、起泡剤の濃度と発泡倍率を変えることで、あらゆる地盤にも対応できるという。
外環道トンネル工事に適用
大成建設は現在、東京外かく環状道路本線トンネル大泉南工事を手がけており、今回、新開発の「TAS-foam」を適用する計画である。
同社は今後、さまざまなシールド工事に対して適用を提案していくかまえだ。
▼外部リンク
大成建設 プレスリリース
http://www.taisei.co.jp/about_us/release/2014/