受注額約38億円の大規模リハビリ工事
伊藤忠商事とササクラが、サウジアラビア王国で現地資本と共同で設立した合弁会社アクアパワー・ササクラ(正式名:Arabian Company and Sasakura for Water & Power)が、サウジアラビア海水淡水化公団(SWCC)から、海水淡水化プラントの大型リハビリ工事を受注した。
アルジュベール フェーズ2 C4 MSF海水淡水化プラントの老朽化に対応するもので、受注額は1億4,200万サウジ・リヤル(日本円にして38億円相当)にのぼる。
(画像は、伊藤忠商事のホームページより)
日産造水能力23万5,000トンの大型プラント
通常、海水淡水化プラントの寿命は20年から25年といわれるが、リハビリ工事を行うことにより、新規プラントを建設するよりも低予算で、寿命を15年以上延ばすことができる。
アルジュベール フェーズ2 C4海水淡水化プラントは、1984年に石川島播磨重工業(現在のIHI)が建設したもの。日産2万3,500トンの造水装置10系列からなる多段フラッシュ(MSF)型海水淡水化プラントで、日産造水能力は23万5,000トンを誇る。
リハビリ工事では、主に伝熱管などの腐食部品の取り替えと、蒸発器内の抽気構造を改造する。工期は約3年の予定。
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伊藤忠商事株式会社のニュースリリース
http://www.itochu.co.jp/ja/news/1409051.html