マレーシア最大の発電所を建設
IHIは9月2日、同社をリーダーとするコンソーシアムが、超々臨界圧石炭火力としてはマレーシアで最大容量となる発電所の設計・調達・建設業務を請け負うフルターンキー契約を締結したことを発表した。
マレーシアでは、2020年までの年間電力需要の伸び率が平均約3%と予測され、同国政府も産業の発展と低炭素社会の実現の両立をめざしているという。
(画像はプレスリリースより)
新火力発電所概要
今回受注した2,000MW超々臨界圧石炭火力発電所は、マレーシア財務省出資のファンドと三井物産で設立した会社が計画するプロジェクトで、出力1,000MWの超々臨界圧石炭火力発電所をネグリスンビラン州ジマ地区に2基設置する計画だ。
これら超々臨界圧発電設備は、蒸気を超高温・超高圧化することで発電効率を高め、燃料の使用量と二酸化炭素の排出量を抑制することを可能にする、日本きっての最新鋭高効率石炭火力発電設備である。
なお、商業運転開始時期は、1号機が2018年、2019年に2号機を計画しているという。
東南アジア市場に着眼
IHIはマレーシアの石炭焚き発電所建設においてこれまでに合計9基(5,100MW)を納入しているという豊富なノウハウと実績がある。
同社は、今後も高い発電効率および優れた環境性能を有するボイラを中心とする発電機器・システムを提供し、東南アジアにおける高効率な電力供給に貢献していくかまえだ。
▼外部リンク
IHI プレスリリース
http://www.ihi.co.jp/ihi/all_news/2014/press/2014-9-02