多様化する電力系統に安定した電力品質を
三菱電機は、8月25日、風力や太陽光発電などの再生可能エネルギー普及による電力系統の安定化問題を解決するMMC方式を採用した「自励式無効電力補償装置(SVC-Diamond)」の開発を完了し、製品化することを発表した。
近年、世界中で、風力や太陽光発電といった様々な再生可能エネルギーの導入が進められているが、自然現象に左右されるため、電力品質上の問題が課題としてあげられているという。
(画像はニュースリリースより)
新製品の概要
「自励式無効電力補償装置(SVC-Diamond)」には、きめ細かな電力系統解析による最適ソリューションと、リアルタイムシミュレーション技術が適用されている。
同社は、IGBTモジュールとMMCモジュールを採用した。品質の高い電力を供給できるだけでなく、小型化にも成功。
さらに他励式に比べ、急激な系統電圧変動があってもすばやく応答することができるという。
初号機は2016年に
三菱電機は、今後、高品質で高信頼性の無効電力補償装置が不可欠であると指摘。4年後には2,000億円規模になると予想されている市場に、この新製品を投入していくかまえだ。
なお、第1号機出荷は2016年をめざす。
▼外部リンク
三菱電機 ニュースリリース
http://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2014/pdf/