バイナリー発電システムの実験設備が完成
株式会社東芝と株式会社神戸製鋼所は、風力、太陽熱、バイオマスを熱源とするバイナリー発電システムの実験設備を完成。実証試験を開始した。
本システムは兵庫県が推進する「あわじ環境未来島構想」の一環として建設した。実証試験では、南あわじ市が出資する株式会社南淡風力エネルギー開発が建設した風力発電設備の電力を使用する。
(画像はプレスリリースより)
東芝と神戸製鋼所が共同で実証実験
東芝は、太陽熱集熱装置と太陽熱発電システム全体を制御するシステムを開発し、設備建設と試験の全体取りまとめを行う。神戸製鋼は太陽熱集熱装置と木質バイオマスボイラで生成した蒸気のバイナリー発電システム開発を担当する。
太陽熱集熱装置は大型集熱器と小型集熱器によって、熱を回収する。その熱はバイナリー発電と温水供給の熱源として活用していく。今後は小規模施設などで使える電気や熱供給源としての太陽熱集熱装置の実現性を検証していく予定だ。
開始したシステムは、再生可能エネルギーである風力や太陽熱、バイオマスを熱エネルギー源として組み合わせることによって、沸点が低い熱媒体を加熱。蒸発させて生成する蒸気でタービンを回し発電するというものだ。自然条件が変化しても安定して電力を作りだすことができ、温水の供給も可能となる。
▼外部リンク
株式会社東芝 プレスリリース
https://www.global.toshiba/jp/news/corporate/2014/08/pr2202.html
株式会社神戸製鋼所 ニュースリリース
https://www.kobelco.co.jp/notices/2014/1190049_15367.html