大型エチレンコンプレックスを受注
東洋エンジニアリングは、8月21日、マレーシア国営石油会社ペトロナス(以下、ペトロナス)からスチーム・クラッカー・コンプレックス(以下、SCC)を一括受注したことを発表した。
ペトロナスは同国南部ジョホール州で「RAPID」と呼ばれる、石油精製から石油化学まで一貫生産を行うコンプレックス建設を計画しており、今回のSCCはその中核を担うとされる。
(画像はホームページより)
受注概要
RAPIDは、ペトロナス・ペンゲラン総合コンビナート開発の一環のプロジェクトで、日量30万バーレルの精製能力を持つ製油所と、合成ゴムなど石油化学製品を合計で年間770万トン生産するプラント群を建設するものだ。
東洋エンジニアリングは、エチレン製造設備、分解ガソリン製造設備、ブタジエン抽出設備、ベンゼン抽出設備、MTBE製造設備、用役および付帯設備における設計、機器資材の調達、工事、試運転を受注金額約2,400億円で請け負ったとし、完成時期は2019年半ばを予定しているという。
今後も東南アジアに注力
今回のプロジェクトは、同国でのエネルギー需要を満たすだけでなく、ペトロナスにとっても、今後のアジア化学品市場における競争力強化につながるものである。
東洋エンジニアリングは、今後もマレーシアを含め東南アジアの石油化学産業の発展に貢献していくかまえだ。
▼外部リンク
東洋エンジニアリング ニュースリリース
http://www.toyo-eng.co.jp/ja/company/news/2014