手術室の空気環境が見える
清水建設は、8月5日、「手術室空気環境予測システム」を開発・実用化したことを発表した。
これまで手術室の空気環境の管理は換気回数に基づいて行われていたが、人間や、医療機器が発する空気環境に与える影響は考慮されていなかった。
しかし、今後、手術における最先端医療機器の導入や医師・看護師数の増加が見込まれ、より高効率な空気環境システムが求められる見込みだ。
(画像はニュースリリースより)
新システム概要
「手術室空気環境予測システム」は、手術室の形状・面積、空調の給・排気量や位置、人間と医療機器の配置計画など、必要な情報を入力することで手術室の3次元モデルを構築。
シミュレーションでは、実際の手術時における医師や看護師の動き、医療機器、空調の状況を再現し、人間や機器等が発する気流や粉塵、空調の気流、清浄度、温湿度を3次元で可視化するというものだ。
空気環境抜群の手術環境を実現
これまで、時間と予算の関係から、空気環境を確認できる手術室のレイアウトパターンは限定されていた。
しかし、新システムは、時間と予算の制約も軽減され、手術室における医師や医療機器の配置計画、空調計画を立案することで、空気環境のシミュレーションが可能なため、よりクリーンな空気環境の手術室を提供できると位置づけている。
▼外部リンク
清水建設・ニュースリリース
http://www.shimz.co.jp/news_release/2014/2014016.html