三菱地所レジデンス株式会社と木内建設株式会社が、「マンションPCシリーズ化工法」を共同で開発。実用新案を登録したと発表した。
第一号物件として「ザ・パークハウス 南行徳」で本工法を採用。それによって工期を大幅に短縮し、約1,500人工の削減ができると予測される。今後は他の物件においても、採用することを検討していく予定だ。
(画像はプレスリリースより)
現在は大型公共工事や、震災等の復興関連工事。職人の高齢化や若年層が減少したことによって、労務不足や労務費の上昇が発生している。
このような問題の対策として、最初にコンクリート部材を専用工場にて製作し、現場で組み立てて接合するPC工法が開発された。なお、PC工法というのはあらかじめコンクリート部材を製作した後、現場へ運搬し組み立てを行う工法だ。
しかしこれまでの工法では一般的なマンションにおいて、耐震壁部分も場合複雑な接合部が必要となっていた。そのため製造・運搬コストが上がってしまい、RC在来工法よりもコストが高くなるというデメリットがあった。
そのうえ工場で大量生産することが可能な規模の超高層建築物以外の建築物で採用されることは難しかった。
そのため板状型マンションにおいて耐震壁を設けず柱・梁のみで強度を確保した構造とし、なおかつ柱と梁寸法を一定にすることによって接合部を単純化した。
この工法に使用する部材を共通にしたことによって、生産効率が向上しPC工場においての専用ライン化を図ることができる。それとともに製造費を抑えることができる。
▼外部リンク
三菱地所レジデンス株式会社 木内建設株式会社 プレスリリース
http://www.mec-r.com/news/2014_0801.pdf