「OTO-LESS(オトレス)耐震天井」を共同開発
竹中工務店は、7月25日、音楽ホールやシネコン等の天井に、地震による揺れを防ぐ機能を持たせるための防振・耐震天井システム「OTO-LESS(オトレス)耐震天井」(特許出願中)をオクジューと共同開発したことを発表した。
このシステムの開発にあたっては、竹中工務店が基本的考案と特許申請をし、金物形状等の開発と実施設計はオクジューが担当。
なお、2014年9月の商品化を目指す。
(画像はプレスリリース・参考資料より)
新システム概要
今回新開発した「OTO-LESS(オトレス)耐震天井」システムは、ブレース下端と天井面の間に特殊な接合金物を設置。音の伝播を防ぎつつ、天井には高い耐震性能を維持させることが可能だ。
音楽ホールやシネコンでは、高い遮音性能が要求されるが、従来の吊天井は地震に弱く、ブレースを設置したとしても音(振動)が伝搬してしまうという弱点があったが、新開発したシステムは、これらの課題を克服したとされる。
地震時の安全性を確保
新システムは、「建築物における天井脱落対策に係る技術基準」を定めた告示による吊天井「特定天井」にも対応可能で、地震時の天井脱落防止対策には欠かせない。
竹中工務店では、音楽ホールやシネコン等の天井に、このシステムの導入を推進していくことで、多くの人が集まる空間の地震時の安全性確保に貢献していく。
▼外部リンク
竹中工務店・プレスリリース(日経プレスリリース)
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=365834&lindID=6
竹中工務店・ホームページ
http://www.takenaka.co.jp/