住友商事がサウジアラビアの建機販売・サービス会社へ出資

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住友商事がサウジアラビアの建機販売・サービス会社へ出資

2014年07月27日 12:00

アラブ諸国における日本企業初の建機代理店事業へ投資

住友商事株式会社(東京都中央区、社長:中村 邦晴)が、アブドゥル・ラティフ・ジャミール・サミット(以下、ALJサミット)に約15億円の出資を完了したことを明らかにした。

ALJサミットは在サウジアラビア大手財閥グループ アブドゥル・ラティフ・ジャミールグループ(本社:サウジアラビア、ジェッタ市、社長:モハメット・ジャミール、以下、ALJグループ)の子会社でコマツ製の建設機械の販売・サービス会社だ。出資額は資本総額の50パーセントにあたる。

(画像はプレスリリースより)

強力なパートナーとのタッグで事業展開に期待

エネルギー大国で名を馳せるサウジアラビアでは、近年エネルギー分野のほか人材育成や民営化、外資導入、市場開放等の改革が進む。人口急増に伴う住宅・医療・教育施設等の建設・交通をはじめインフラ基盤の整備が急務で、今後も建設業界の躍進に期待が集まる。

建機販売市場でも過去10年で毎年2~4割増の大幅な伸び率を示し(リーマンショックの影響があった2009年を除く)、2014年も約6,000台の需要が見込まれる。この調子だと、ALJサミットの売上規模予想も近い将来500億円に達する見込みだ。

(画像はプレスリリースより)

ALJグループはトヨタ自動車の販売総代理店として長い歴史ももつグローバル企業だ。自動車訓練学校、奨学基金を設立するなどコミュニティーサービスや社会貢献にも注力し、代表のジャミール氏自身が社会奉仕家として豊かな社会の実現を目指す、サウジアラビアが誇る大企業である。

他方、同社は2012年からサウジアラビアでコマツ製建設機械の販売・サービス会社の設立に着手、ALJグループをパートナーとしてその後同グループ傘下にALJサミットを設立し先行オペレーションを開始した。

同社は以上のようなサウジアラビアの現状やALJグループの実績もふまえ、経営理念や成長戦略で共鳴できるとしてALJグループと共同事業体となることを決めたという。

ALJサミットは三大主要都市のジェッダ、リヤド、ダンマンをはじめ8拠点へ順次事業拡大し、ひいてはサウジアラビア全土での拠点網構築を目指す。

サウジアラビアの発展に貢献

同社は今後これまで培ったノウハウを駆使し、同国においてコマツ製建設機械の高品質をアピール、アフターサービスでも同品質を提供するという。ALJサミットの経営を通じて、現地での雇用創出、技術者の人材育成等の形でサウジアラビアの発展にも積極的に貢献していく考えだ。

▼外部リンク

 

住友商事株式会社 プレスリリース
http://www.sumitomocorp.co.jp/news/detail/id=27944

『モハメッド=アブドゥル・ラティフ・ジャミール氏に名誉博士号を授与』(上智大学ホームページより)
http://www.sophia.ac.jp

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