騒音対策が難しかった「建設機械」の低周波音に有効
奥村組は7月23日、市街地の建設現場で苦情の原因になりやすい、建設機械の騒音を低減する「アクティブ消音システム」を開発したと発表した。
建設現場では、騒音を防音パネルなどで遮断する対策が採られている。遮音対策は、鋼材などから発生する高周波数の騒音には有効だが、建設機械などの低周波音に対しては、効果が低いのが現状だ。
低周波音の騒音対策では、音を遮るのではなく、別の装置で打ち消し音を発生させて、騒音をキャンセルする装置を用いることが多い。
しかし建設現場では、作業の内容によって機械のエンジン回転数が変動する。このため目まぐるしく変わる周波数に、消音装置が対応できないという課題があった。
(画像はニュースリリースより)
頻繁に変化する低周波数に、機敏に対応
奥村組が取り組んだのは、頻繁に変動する低周波音に対応するシステムの開発である。
新たに開発された「アクティブ消音システム」は、変動する低周波音を瞬時に判断しながら、その都度、最適な打ち消し音を作って放射する。
今後は、主に市街地の建設現場で、機械による騒音の低減対策として積極的に活用していく方針だ。
▼外部リンク
株式会社奥村組のニュースリリース
http://www.okumuragumi.co.jp/news/2014.html