三菱日立パワーシステムズは7月17日、ポーランド共和国で褐炭焚き超々臨界圧火力発電所の建設契約を締結したと発表した。
ポーランドの土建会社(Budimex SA)と、スペインのエンジニアリング会社(Tecnicas Reunidas SA)と共同でコンソーシアムを組み、ポーランド国営電力会社(Polska Grupa Energetyczna S.A.)傘下の発電会社との間で、褐炭焚き超々臨界圧火力発電設備建設契約を結んだ。
発電所の出力は45万キロワットで、コンソーシアムへの発注総額は約1,100億円となる。
三菱日立パワーシステムズが独自に開発した、低品位石炭の炭燃焼技術を使い、エネルギーに転化しにくい褐炭でも効率的に発電できる設備を納品する。
建設地は、ポーランド南西部のトゥルフ(Turow)。運転開始は、2019年半ばとなる予定だ。
(画像はニュースリリースより)
ポーランドは世界有数の石炭資源大国であるため、発電量の約9割を石炭火力に頼っている。しかし、水分含有量が多く燃焼しにくい褐炭が多いため、火力発電設備には優れた技術力が必要となる。
また、火力発電で心配なのが環境への悪影響だ。今回提供される火力発電設備は褐炭焚き高効率ボイラーに、脱硫などの環境装置を組み合わせたもので、環境にも配慮されている。
三菱日立パワーシステムズでは今後、需要が増加すると思われる東欧、ロシア、トルコ、インドネシアなどの各国に向けて、低品位炭燃焼技術を使った発電設備の提供を、積極的に進めていく方針だ。
▼外部リンク
三菱日立パワーシステムズ株式会社のニュースリリース
http://www.mhps.com/news/20140717.html