褐炭の有効活用へ
IHIは7月1日、ドイツのエンジニアリング会社Steinmuller Engineering GmbH社(以下、SE社)の全株式を6月に取得したことを発表した。
SE社は、欧州の褐炭焚きボイラ市場において重要な位置づけとなっており、同社を買収することで、褐炭の有効活用に向けた技術開発を加速させ、石炭の多様な性状に合わせた石炭火力発電用設備を供給できるとしている。
(画像はプレスリリースより)
買収の背景
褐炭は、未利用エネルギーと呼ばれ、石炭の中でも、水分含有量が多い低品位炭の一つだ。埋蔵量が豊富なだけでなく、安価なことから、世界的に注目を浴びているエネルギー源である。
IHIではこれまで、高品位炭を燃料とする石炭火力発電用ボイラの高効率化を進める一方、低品位の褐炭を効率よく利用するための研究開発を進めてきた。
今後、火力発電用の褐炭焚きボイラの市場は拡大していくとみられ、IHIでは早期に市場参入するべく、今回の買収を決めたとしている。
エネルギーの有効活用へ尽力
IHIは、褐炭の有効活用に向けた研究を通じ、環境領域における積極的な事業展開をしていく。
また、今後も地球環境保全や、エネルギー資源問題に取り組む姿勢である。
▼外部リンク
IHI・プレスリリース
http://www.ihi.co.jp/ihi/all_news/2014/press/2014-7-01