NECの宇宙関連事業
日本電気(以下、NEC)は、7月2日、府中事業場(東京都府中市)の敷地内に建設していた、人工衛星の組み立てや評価・試験などを行う「衛星インテグレーションセンター」の稼働を開始したことを発表した。
なお、同センターは、経済産業省のイノベーション拠点立地推進事業「先端技術実証・評価設備整備費等補助金」の採択事業に位置づけされたものである。
(画像はプレスリリースより)
新センター概要
「衛星インテグレーションセンター」は、高さ50メートル、フロア面積9,900平方メートル、震度6強の耐震性を有する堅牢な建屋だ。
大型スペースチャンバーや20メートルを超える室内高を有する大空間作業室(ハイベイ)を備えるなど、大型衛星に対応可能な構造となっている。
なお、今回の稼働開始により、既存工場と合わせて最大8機の人工衛星を並行して組み立てることが可能になったという。
宇宙新興国市場へ
NECでは現在67機の人工衛星のインテグレーション(取りまとめ)を担当している。
今後、衛星標準バス「NEXTARシリーズ」の自社一貫生産体制を整備し、アジアをはじめとする宇宙新興国の衛星需要などを積極的に取り込みたいかまえだ。
そして日本の宇宙開発とともに培ってきた最先端の宇宙技術を軸に、人と地球にやさしい情報社会の実現を目指す。
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