防カビ技術をトータルに確立
鹿島建設は、7月1日、カビの発生から建物を守る、総合的な室内カビエンジニアリング技術を確立したことを発表した。
なお、予測評価、建材選定、測定診断、対策技術を4本柱とする、一連の対策を施すことで、より効果的に室内カビの発生を制御できるという。
(画像はプレスリリースより)
万全な防カビ技術概要
まず、建物の計画・設計段階においては、カビの発生と成長リスクを予測する新たな評価手法を構築。独自の「キャナリープラン(R)」で解析した計算値を本評価手法に入力するだけで、カビの発生や成長を予測できるという。
次に設計・施工段階では、カビの生えにくさを4クラスに区別した50種類のデータベースを構築したことで、カビ発生リスクの低減に貢献。建材比較・選定が容易になった。
独自の「カビ迅速診断技術」は、約1分という短時間で、誰もがその場でカビかどうかを判断できる現場支援ツールで、施工中現場での迅速な初動対応や、誤った処置の回避を可能にする。
さらに施工中や竣工時の防カビ対策として、建材表面に直接塗布できる防カビ剤「モールセーフ」を三愛石油と共同で開発したという。
防カビニーズに応えたい
防カビのニーズは非常に高いだけでなく、カビによる品質劣化が懸念される美術館、良好な空気環境を求める病院、多湿環境の地下室など、多種多様でもある。
今後、建物用途を問わず、非空調の地下室や多湿環境などにカビエンジニアリング技術の幅広い適用をし、防カビのニーズが高い場所へのソリューションとして応えていくかまえだ。
▼外部リンク
鹿島建設・プレスリリース
http://www.kajima.co.jp/news/press/201407/1a1-j.htm