エクソンモービル・ケミカル社向け
三菱重工業は、6月25日、エクソンモービル・ケミカル社から、大規模ポリエチレンプラント2系列を受注したことを発表した。
ポリエチレンは、ポリ袋用途のフィルムやプラスチックなどの原材料となる化学品だ。同社ではこれまでにポリエチレンプラントを13件受注しており、今回の成約は、これらの実績とポリエチレンプラント設計能力が高く評価されたことによるものだとしている。
(画像は三菱重工業のホームページ)
受注概要
受注したポリエチレンプラントは、米国内で活況を呈するシェールガスの生産を睨んで同社が新設するエチレンプラントの後流プラントで、テキサス州ヒューストン近郊にあるエクソンモービル・ケミカル社の既設プラントに隣接して建設される予定だ。
今回の契約では、反応設備、最終仕上げ、パッケージング、出荷設備からなる年産65万トンのポリエチレンプラント2系列(年産計130万トン)に加え、水・空気・蒸気のユーティリティ設備の建設なども含まれているという。
なお、同社では、すでに基本設計、土地造成工事などを受注していたが、それらに加えて今回、EPC(設計・調達・建設)契約の締結に至ったとしている。
急拡大する化学プラント市場へ
三菱重工業では、米国におけるシェールガスの増産を背景に、2013年4月、テキサス州ヒューストンに米国三菱重工業の一部門として環境・化学プラント部を開設した。
今後も、この新拠点との連携による積極的な営業活動を展開していくかまえだ。
▼外部リンク
三菱重工業・ニュースリリース
http://www.mhi.co.jp/news/story/1406255540.html