英国の系統周波数調整実証試験向け
東芝は、6月24日、英国シェフィールド大学のよる系統周波数調整用蓄電池システムの実証試験向けに蓄電池を受注したことを発表した。
なお、同大学は、英国政府系研究機関である「工学・物理化学研究委員会」の助成を受け、配電会社のウェスタン・パワー・ディストリビューション社と連携し、11月から実証試験を行う予定だという。
(画像は東芝のホームページ)
蓄電池概要
今回受注した蓄電池は、チタン酸リチウムを用いた1MWh相当のリチウムイオン二次電池で、2MW蓄電池システムに組み込んで使用。約1万回以上の充放電が可能なだけでなく、長寿命、高い安全性、高入出力がメリットだ。
なお、この蓄電システムは、英国ウェスト・ミッドランズ州ウォルヴァーハンプトンのウィレンホール変電所に設置される。気象条件により出力が変動する風力発電や太陽光発電の導入拡大に伴う系統周波数調整に使用するとし、電力を安定供給していく。
グローバルに事業展開
蓄電池システムについて、東芝は国内外と多数の実績とノウハウがある。
これらの豊富な実績と今回の蓄電池システムの実証試験を通じて、電力の安定供給に向けた周波数変動抑制や送配電網の拡充をはじめ、再生可能エネルギーの導入促進に貢献していくかまえだ。
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