一般廃棄物焼却施設を長寿命・省エネ化
三菱重工グループの三菱重工環境・化学エンジニアリング(以下、MHIEC)は、6月24日、京都府の2市1町で構成する乙訓環境衛生組合(クリーンプラザおとくに)から、一般廃棄物焼却施設の基幹的設備改良工事を受注したことを発表した。
同組合は、向日市と長岡京市、大山崎町の一般廃棄物処理事業を手掛けており、大山崎町にある焼却施設の中央監視制御装置や灰固化設備の更新を主体とする第1期長寿命化工事は、2012年3月に完成したという。
(画像はMHIECのホームページ)
プロジェクト概要
今回のプロジェクトは、第2期工事となり、1日あたり225トンを処理できるストーカ式焼却炉設備(1~3号炉)を改修し、長寿命化に加え、施設全体について省エネ化の推進をはかるものだ。
発電量を増加させることで、CO2排出量を年間3.2%(約125トン)以上削減。
また、3号炉にはMHIECが特許を持つ触媒バグフィルタの「ハイブリッドバグフィルタ」を採用することで、活性炭を使わずに排ガス中のダイオキシン類を低減することが可能になり、運用コストの削減や地球温暖化抑制につながるとしている。
なお、完成は2018年3月の予定だ。
建設から運営まで豊富なノウハウをいかして
MHIECは、2008年に、三菱重工から環境装置分野の技術開発力や豊富な廃棄物処理施設の建設・運営ノウハウを継承している。
今後、多数の実績を備えた総合的ソリューション提案力をベースに、受注拡大をめざす。
▼外部リンク
MHIEC/ニュースリリース
http://www.mhiec.co.jp/news/140624.html