大林組が「玉掛技能向上教育」を開催

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大林組が「玉掛技能向上教育」を開催

2014年06月22日 10:00

機械災害防止の重要性

株式会社大林組(東京都港区、社長:白石 達)では、大林組協力会社災害防止協会(以下、災防協)と共に「玉掛技能向上教育」を開催している。

さらなる機械災害防止の徹底をめざし、2014年度は17回実施で受講者数220人以上を数えた昨年度よりも5回増しの22回開催予定だという。

玉掛技能向上教育は玉掛業務有資格者を対象として実施される安全衛生教育で、労働安全衛生法第60条の2第2項に規定される「危険又は有害な業務に現に就いている者に対する安全衛生教育に関する指針」に基づくものだ。修了者は現場で指導者として玉掛業務のプロフェッショナルとなる。

本来は各事業主(専門工事会社)の努力義務だが、技能向上と安全意識高揚を促し機械災害を中心とする労働災害防止を重視し、災防協が代行し同社が支援してきた。その中で災害事故の主要原因が揚重機械である厳然たる事実も浮き彫りとなった。

そこで、2013年度から「学科教育」に加え「実技教育」を復活させ、大林組機械部門・安全部門の指導・協力のもと全支部で実施される。

基本理念「事業に関わる全ての人々を大切にする」にのっとり、同社ではすべての事業場で働く人の安全と健康の確保と、快適な職場環境の形成促進を図るという。

技能向上教育の概要

教育対象者となるのは玉掛技能向上教育が概ね5年毎に受講することを前提に、災防協会員会社の従業員および会員会社の下請会社従業員のうち、玉掛技能講習終了後、もしくは玉掛技能向上教育受講後、おおむね5年以上経過した者とされる。

教育内容の概要は以下の通り:

教育内容 学科と実技を伴う教育で、法令に定める安全衛生教育として、厚生労働省の指針に基づく時間数で実施しています(所要約7.5時間程度)。
(1)学科:玉掛用具の構造やクレーンなどの安全装置の特徴、災害事例とその防止策などを学習する。具体的には、つり角度とワイヤーロープの張力の変化やつり荷材料の質量の算出方法、移動式クレーンの特性(ブームのたわみ、死角、作業半径と三色灯の関係など)を学ぶ。
(2)実技:玉掛作業の安全や玉掛用具の点検・整備を実際に行いながら学習する。具体的には、玉掛対象物の質量目測、重心位置の確認、質量の計算方法や材質による相違の確認、玉掛用具の点検・整備の方法、合図のポイントと方法、移動式クレーンの運転手席後方に同乗し実際の荷の動きを確認、各種つり荷の玉掛方法の確認を実習する。
(株式会社大林組プレスリリースより)

▼外部リンク

 

株式会社大林組 プレスリリース
http://www.obayashi.co.jp/news/news_20140616_2

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