五洋建設株式会社(東京都文京区、社長:村重 芳雄)は、柱と梁接合部とでコンクリート強度を打ち分けられる五洋式柱RC梁S構法=P-RCS構法を開発し、さらに一般財団法人 日本建築総合試験所から建築技術性能証明を取得したと発表した。
(画像はプレスリリースより)
新開発の工法は、剛性の高いRC造の柱を使用。従来のようにせん断補強筋を用いず柱梁接合部を鋼板で覆い、高強度のコンクリートを用いることで、21~100N/m㎡のコンクリートの打ち分けや、梁接合部に力がかかる物流倉庫にも対応が可能となった。
柱の剛性が高めたことで梁の長さや全体の鉄骨量を抑え、せん断補強筋使用時に必要となる型枠工事や鉄筋工事も不要だ。さらに、ブレース付き架構対応のためブレース対応でない場合に比べ柱や梁の断面を小さくすることも可能となり、合理的な設計やコスト削減等を実現できた。
(画像はプレスリリースより)
さらに接合部は偏心構造のため、物流倉庫のような大型建築の大きな段差への対応や、外周部においてスラブ部を省き、特に乾式の外壁を支えるための接合部取付金物を小さくできる等々のメリットもある。
この新工法は一般財団法人 日本建築総合試験所の建築技術性能証明(性能証明 第13-33号)も取得した。
同社は、2009年にも五洋式複合構造梁構法(PHBC構法)で建築技術性能証明(性能証明 第09-12号)も取得している。
これまでの実績も活かし、主に大都市圏臨海部を中心に建築が見込まれる大型倉庫や、近年主流となった大都市近郊の大型ショッピングセンター等の建設に着目し力を注ぐ考えだ。
▼外部リンク
五洋建設株式会社 プレスリリース
http://www.penta-ocean.co.jp/news/2014/140611.html
一般財団法人 日本建築総合試験所
http://www.gbrc.or.jp/