プラント操業開始
昭和電工は、6月10日、大分コンビナートにおいてこれまで進めてきた酢酸エチルの新製法プラントの工事が完了したことに伴って、同日、竣工式を執り行い、プラントの操業を本格的に開始したことを発表した。
なお、新製法によるプラントをインドネシアではすでに操業しているが、国内での実用化は今回が初めてになるという。
(画像はニュースリリースより)
従来製法との違い
酢酸エチルは印刷インクや塗料、液晶パネルの粘着剤など幅広い用途で使用される有機溶剤だ。
従来は2段階製法を採用し、原料のエチレンから、合成したアセトアルデヒドを酢酸エチルに転換をしていた。
しかし、今回採用した新製法は、独自の技術でエチレンに酢酸を直接付加することで、高品質の酢酸エチルを効率的に生産することができるという。
状況に応じた高品質な製品を
昭和電工は、原燃料価格の上昇や輸入品の増加により、厳しい事業環境であったことから、昨年、生産効率の高いオリジナル製法への転換を決め、プラント建設に踏み切ったという。
今後も、顧客ニーズの変化や取り巻く事業環境に高い技術力で対応することで、品質のよい製品を安定供給していく。
▼外部リンク
昭和電工・ニュースリリース
http://www.sdk.co.jp/news/2014/14059.html