診療室向けパンデミック対応
清水建設は6月2日、診療室内における空気感染リスクの低減を目的とする「シミズ・ファンフィルターユニット」を業務用空調機器メーカーの新晃工業と共同開発したことを発表した。
なお、新築・改修を問わず適用可能であり、新築の場合1ユニット60万円(税・施工費別)だという。
(画像はニュースリリースより)
新製品概要
シミズ・ファンフィルターユニットは、天井面の給気口から吹き出す無菌状態の空気の下向流により、病原体が付着した微粒子や飛沫核を流下させるパンデミック対応のエアカーテンシステムだ。
吸込部と吹出部から構成され、吸込部にはウイルス・細菌などの病原体が付着した微粒子を含む空気の吸込口と、それらを除去・無菌化するヘパフィルター、ユニットを介して室内空気を循環させるファンを備えた。一方、吹出部には無菌の空気を室内に供給する2本の給気口を組み込んだという。
なお、スモークを用いた可視化実験では、医師の周囲に清浄な空気を提供できること、さらには患者の呼気がエアカーテンで遮られ医師の方に流れていかないことを確認できたとされる。
感染対策技術を開発
日本でも新型インフルエンザなどのパンデミックが懸念されていることから、清水建設では今後、シミズ・ファンフィルターユニットをはじめとする各種感染対策技術を開発していく。
また、医療関連施設にこれらを提案していくことで、新築・改修工事の受注拡大を目指す構えだ。
▼外部リンク
清水建設・ニュースリリース
http://www.shimz.co.jp/news_release/2014/2014010.html
新晃工業・ホームページ
http://www.sinko.co.jp/