旭化成ホームズはこのほど、新発想の防犯システムを採用した賃貸住宅「ヘーベルメゾン ニューサフォレ」を完成させた。低層賃貸住宅に入居する一人暮らしの女性の防犯意識をアンケート調査し、その結果を反映させたという。
調査によると、オートロックシステムや防犯カメラなどの設備が、一人暮らしの女性の安心感を高めているものの、「防犯設備があれば犯罪を防ぐことができる」とは考えていないことが明らかになった。
また、シェアハウスほど緊密なコミュニケーションは望まない、「名前は知らないけれど顔がわかる程度の人がいると安心」と考えており、「顔を知っていれば何かあったときに、お互いに助け合える」と期待している女性が多いこともわかった。
(画像はニュースリリースより)
旭化成ホームズでは、このような顔見知り程度の緩やかなつながりを「匿名コミュニティ」と名付け、匿名コミュニティを円滑に機能させることができれば、人の目が抑止力となって、更に防犯効果が上がると考えた。
中でも20戸程度までの比較的小規模の賃貸住宅では、匿名コミュニティによる「みまもり」が行き届きやすく、防犯効果が特に高くなると予測される。
そこで、匿名コミュニティ意識を高めるために脚立・工具といった使用回数の少ない日用品をシェアできるようにした他、エントランスに「おかえりラウンジ」を設けて、入居者が自由に利用できるようにした。
入居者が快適に暮らせるように、マナーを守り、非常時には助け合うことを約束する「マナー同意書」に同意しなければ入居できないシステムとなっている。
▼外部リンク
旭化成ホームズ株式会社のニュースリリース
http://www.asahi-kasei.co.jp/j-koho/press