株式会社日立製作所とヤンマーエネルギーシステム株式会社は、中小規模の工場や公共施設などに適用できる分散型エネルギーシステム事業で協業し、システムパッケージの販売を開始すると発表した。
震災以降、節電や停電対策が求められることが多くなった。また改正省エネ法が施行されてからは、ピーク電力使用量低減の取り組みが評価されるようになっている。
そのため工場や、公共施設などでは、分散型エネルギーシステムと言われるガスエンジン発電や太陽光、風力発電、蓄電池などを用いたることが多くなっている。
(画像はプレスリリースより)
新たに発売されるシステムは、ヤンマーの「マイクロコージェネレーション」と、日立の「マイクログリッドコントロールシステム」を組み合わせたものだ。
これによって電気料金低減とCO2削減を図り、停電時や電力不足時の自立運転によりBCP対応としても活用できる。
分散型エネルギーシステムの構築には、さまざまな機器の導入が必要となる。しかし導入する場合には、利便性の高いパッケージでのシステム提案・構築が必要とされてきた。
そのため日立とヤンマーエネルギーシステムが協業することによって、制御装置を含めた分散型エネルギーシステムの基本構成を提案することとなった。
ヤンマーエネルギーシステムは、熱エネルギーを有効に活用することができる「マイクロコージェネレーション」を販売。また日立はこれまで様々なスマートグリッド実証を行ってきており、グリッドコントロールシステムの技術開発を行ってきた。
今回、日立のシステムが、ヤンマーエネルギーシステム製の「マイクロコージェネレーション」と共に分散型電源などへの適用が可能となったことによって実現することができた。
両社は今後もエネルギー市場にて、システムパッケージを積極的に拡販していく。
▼外部リンク
株式会社日立製作所 ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2014/06/
ヤンマー株式会社
http://www.yanmar.co.jp