増設後の総発電容量は1,123MW
東京電力と丸紅がフィリピン共和国にて、共同で事業運営を展開するTeaM Energy Corporation(以下「TEC」)が、パグビラオ石炭火力発電所の増設工事を開始した。
パグビラオ石炭火力発電所はルソン島南部ケソン州に位置し、フィリピンの大手発電事業者であるAboitiz Power Corporation(以下「Aboitiz」)との共同事業。今回の増設工事の総事業費は約10億米ドルで、発電容量388MWの増産を見込む。増設後の総発電容量は既存分735MWを合わせ、1,123MWとなる見込み。
増設工事は三菱日立-Daelimコンソーシアムが一括で請け負い、竣工は2017年11月頃の予定だ。
(画像はプレスリリースより)
フィリピン共和国で、インフラ事業を強化
東京電力は、今年度の事業計画である「2014年度 東京電力グループ アクション・プラン」において、海外での発電事業の拡大を経営戦略の1つに掲げており、電気事業を通じてフィリピン共和国のインフラ発展に寄与していくとしている。
一方、丸紅はこれまで、フィリピン共和国の4つの発電所に出資・運営を行ってきた。今回の増設により、丸紅が手がける発電所の総発電容量は、フィリピン共和国全体の4分の1に当たる約4,000MWに達する。
着実に経済成長を続けるフィリピン共和国において、社会インフラ需要は高まる一方だ。丸紅では、フィリピン共和国での発電事業を重点事業に位置付けており、今後も事業展開に力を注いでいく。
▼外部リンク
東京電力株式会社と丸紅株式会社のプレスリリース
http://www.tepco.co.jp/cc/press/2014/5851.html