大成建設、稲わらを原料とした効率のよいバイオエタノール製造技術を開発

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大成建設、稲わらを原料とした効率のよいバイオエタノール製造技術を開発

2014年06月01日 12:00

食糧になる植物とは競合しない原料から効率的に製造

大成建設株式会社(東京都新宿区)は2014年5月30日、コストの低減や二酸化炭素削減対策として、稲わらからエタノールを製造する新しい技術を開発したと発表した。

(画像はプレスリリースより)

同社ではサッポロビール株式会社と共同で、2008年より5年間行っていた農林水産省補助事業の後も、独自に研究を継続。今回の技術を確立した。

地球温暖化防止に効果があるといわれる再生可能エネルギーのひとつ「バイオエタノール」は、トウモロコシやサトウキビなどを原料に製造されているが、昨今では食糧を使用しないセルロース系バイオマスからの製造が注目されている。

国内で十分調達できる稲わらを有効利用

しかし、稲わらに含まれるセルロースやデンプンから、効率よく酵素糖化を行うためには前処理が必要となるため、今回、省コストな前処理方法として「アルカリ処理」を開発。この手法によってセルロースのほかデンプンからもエタノールの製造ができることを確認した。

このことより、セルロースとデンプン、二つの原料によるエタノール製造工程を組み合わせ、稲わらに含まれるセルロースとデンプンから同時にエタノールを製造する高効率な技術を開発した。

稲わら単位重量当たりのエタノール製造効率を高めることで、二酸化炭素排出量52%の削減を実現。これは、バイオエタノールが石油代替燃料となるための目標値を満たす数値となる。

将来的には、国内で調達可能な稲わらを利用することで、温暖化ガス排出量の削減だけではなく、再生可能な国産エネルギーとして大いに貢献が見込まれる。

▼外部リンク

 

大成建設 – プレスリリース – 稲わらを材料にした高効率バイオエタノール製造技術の開発
http://www.taisei.co.jp/about_us/release/2014/1353301791889

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