森ビルの「六本木ヒルズにおける街づくり‐開業10年を迎え、成熟を重ね発展し続ける街‐」が、日本都市計画学会が主催する「2014年 都市計画学会賞 石川賞」を受賞した。
都市計画の進歩・発展に貢献をした個人や団体に贈られる賞で、開業10年を迎えた六本木ヒルズが、これまで取り組んできた様々な試みが認められた。
六本木ヒルズは新しい文化や情報の発信拠点となっているが、災害に備えた設備や安定したエネルギー供給体制など、高度な防災対策も注目に値する。
エネルギー・防災に関する独創的な試みは、東日本大震災後に政府が進める、BCP(事業継続計画)策定の参考事例にも取り上げられており、先駆性と社会貢献性が高く評価された。
(画像はニュースリリースより)
六本木ヒルズの開発地木造家屋や小規模なアパート・マンションが密集する地区であったため、開発当初は多数の地権者との間で、どのような合意形成がなされるのかにも注目が集まった。
着想から2003年の開業に至るまで17年を要しており、11.6ヘクタールの敷地にはオフィス、住宅、商業施設、文化施設などが共生する。“文化都心”をコンセプトとした国内最大級の、民間による市街地再開発プロジェクトである。
都心部の大規模施設であるため、災害時に逃げ込める街としての役割も担う。大規模地震にも耐えうる最新の耐震技術を採用し、ライフラインの確保にも万全を期した。
安全な街づくりに欠かせないのが、「災害に強い施設」の存在だ。特に日本では、災害対策は切実な課題となっている。今後日本が進める都市開発のモデル例としても、注目されるだろう。
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森ビル株式会社のニュースリリース
http://www.mori.co.jp/company/press/release.html