シンガポールの地下鉄車両を受注
川崎重工業は、5月29日、シンガポール社(以下、KHI‐SIN)および中国の南車四方社と共同で、シンガポールの陸運庁からトムソン線および東地区線向け地下鉄電車364両(91編成)を受注したことを発表した。
同社はシンガポールでの地下鉄開業時の1986年より既に678両もの車両を納入し、2016年までにさらに204両を納入する予定で、これらの実績が総合的に評価されたものだとしている。
(画像はニュースより)
次世代無人運転車両の受注概要
今回受注した車両は最新の列車情報システムを搭載した次世代無人運転車両だ。最高速度を時速100キロメートルに向上、4両編成で、1両ドア数を片側5口に増加した。
川崎重工業が、プロジェクト全体の統括、設計、台車や主要機器の供給を行い、南車四方社が完成車両の製作、工場試験および信号・通信等とのシステム検証試験を担当、KHI-SINが車両基地への搬入や納入整備、現地試験を実施する。
なお、2018年から2021年にかけて順次納入していく予定だ。
世界の車両ビジネスへ
川崎重工業は今回の受注により、トムソン線と東地区線による市中心部へのアクセス向上と所要時間短縮の実現に貢献する。
今後もアジアだけでなく世界の車両ビジネスを積極展開していく構えだ。
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