島根原発に「大規模プラント故障予兆監視システム」導入
NECは中国電力と共同開発を進めてきた、故障を予知する「大規模プラント故障予兆監視システム」を、島根原子力発電所2号機に納入する。
NECの「大規模プラント故障予兆監視システム」は、原子力発電所や工場などの膨大なプラントデータを分析し、工場設備の異常を、故障に至る前の段階で検知するシステム。
NECと中国電力は3年ほど前から共同で、システムの実用化に向けた研究開発や検証作業を行ってきた。技術検証試験で良好な結果が得られたため、6月下旬から島根原子力発電所2号機への導入を決定した。導入後はシステムの有効性を実証しながら、検知感度を上げるためのチューニング作業を進めていく。
(画像はプレスリリースより)
ビッグデータを分析し、自動で異常を検出
「大規模プラント故障予兆監視システム」には、専門知識や複雑な設定が不要で、「いつもと違う」作動を自動的に発見するNECの独自技術「インバリアント分析技術」が採用されている。
このため、故障の早期発見だけではなく、今まで多大な時間と労力が必要だった分析作業が、短時間で完了する。
NECは今後、「大規模プラント故障予兆監視システム」の販売を強化し、社会ソリューション事業の主要分野であるビッグデータ事業を積極展開していく方針だ。
▼外部リンク
日本電気株式会社のプレスリリース
http://jpn.nec.com/press/201405/20140523_01.html