高速水中可視光通信装置を共同開発
太陽誘電と東洋電機は、可視光を用いた高速水中可視光通信装置を共同開発し、水中での減衰率が低い汎用の青色LEDを用いることで、水中で最大50Mbpsの通信速度を可能にしたことを発表した。
なお、この装置の検証に当たっては、日本放送協会(NHK)と共同でプールを用いた水中試験を進めているところだ。
(画像はニュースリリースより)
ワイヤレスで大量データを送信
日本において、海中における資源調査、資源開発は必要不可欠であるが、水中からデータを伝送する場合、長いケーブルを使用すると水の抵抗や、ケーブルの損傷などのリスクも否定できない。
しかし今回共同開発された高速水中可視光通信装置は、両社の持つ汎用LED電源を用いた高速通信技術と光伝送技術とを組み合わせた装置で、水中において映像、音声、計測情報など大量のデータをワイヤレスで送ることができるのが特長だ。
なお、この装置により、水中での映像撮影や養殖漁業、海洋計測や海洋土木などさまざま用途での使用が可能になるという。
さらなる開発を
太陽誘電と東洋電機は今後、装置の小型、軽量化を図るべく開発を進めていく。
また、水中で映像など大量のデータを送ることができる高速通信手段について、今後もさらなる検証、研究を進めていく構えだ。
▼外部リンク
太陽誘電・ニュースリリース
http://www.yuden.co.jp/
東洋電機・ホームページ
http://www.toyo-elec.co.jp/index.html