清水建設株式会社(以下:清水建設)と株式会社浅田組の共同企業体(以下:清水建設JV)は、15日、陸上で製作した橋脚全体を、クレーン船で一挙に吊り上げて設置する工事を行った。
これは、清水建設JVが施工中の九島大橋(仮称、愛媛県宇和島市)の坂下津側橋脚において実現したもの。橋脚の重さは約3.3t、高さ32m。
工事は、日本最大のクレーン船を使い、半日で完了した。20日には、鹿島JVが、久島側でも同様の橋脚据え付け工事を行うことになっている。
(画像はプレスリリースより)
清水建設JVは、昨年1月に今回の工事を受注し、準備を進めてきた。通常の橋脚建設では、周りを鋼製板等で囲んで締め切り、排水してから工事を行う。
しかし、今回の現場は、水深が30mに及び、締め切り工事に工期とコストがかかることから、橋脚を陸上で製作した上で、クレーン船で吊り上げて据え付ける工法を採った。
橋脚は地元業者により、3月末までに完成。一方、清水建設JVは、橋脚を据え付ける海底に、直径1.5m、長さ59mの鋼管杭28本を打設済み。今回の工事では、このうち、水面に出した2本をガイドに橋脚を海中に沈め、底盤中央部の4本の鋼管杭で仮受けした。
(画像はプレスリリースより)
今後、清水建設JVは、6月初旬から、橋脚と杭を一体化させる底盤の構築作業を開始。約2週間かけて底盤部にコンクリート約1,400立方メートルを打設する。
橋脚完成は、来年3月。九島大橋全体の完成は2016年3月の予定となっている。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
巨大橋脚を日本最大のクレーン船で一括据付
http://www.shimz.co.jp/news_release/2014/2014008.html
清水建設株式会社
http://www.shimz.co.jp/index.html
株式会社浅田組
http://www.asadagumi.co.jp/