サウジ初の超臨界圧方式を採用
横河電機は、5月13日、韓国の現代重工業から、子会社であるヨコガワ・ミドルイースト・アンド・アフリカと共同で、ジッダ・サウス超臨界圧火力発電所建設プロジェクト(第1期)向けの制御システム、安全計装システム、および分析システムを受注したことを発表した。
この超臨界圧火力発電所は、サウジアラビア初の超臨界圧方式を採用した重油焚きの発電所で、国営のサウジアラビア電力公社により紅海沿岸ジッダ南部に新設される。
なお、ボイラから蒸気タービンへ送られる水蒸気を、水の臨界圧を超える高温・高圧まで上げることで効率的に発電を行い、温室効果ガスの排出量を削減できるという。
(画像は横河電機のホームページ)
受注概要
横河電機は、ボイラとその付帯設備、また発電所内の電気系統の制御を行う統合生産制御システム、安全計装システム、プラント情報管理システム、運転訓練シミュレータ、電空変換器、水質分析システム、および煙道ガス分析システムなどを納入する。
一方、ヨコガワ・サウジアラビアは、制御システムのエンジニアリング、機器据え付け支援、試運転支援を含むプロジェクトを遂行していく。
なお、第1期工事では、4基の72.3万キロワットの発電ユニットが設置され、第1ユニットの操業開始予定は2017年だ。
電力プラント向け制御事業の拡大展開
横河電機は、中東地域において80以上の制御システムを納入してきた。
今後も、世界各国で発電効率が高い超臨界圧方式などの発電所需要の増加が見込まれることから、電力プラント向け制御事業を通じて環境負荷の低減を目指す構えだ。
▼外部リンク
横河電機・プレスリリース
http://www.yokogawa.co.jp/