株式会社神戸製鋼所(神戸市中央区、社長:川崎 博也)は、加古川製鉄所第3高炉につき、2016年9月末より約90日間の工期予定で約200億円を費やして改修の上、同年12月末再稼働することを決定したと発表した。
1996年4月に火入れ(2次)をし、2016年に稼働20年という節目の年を迎える加古川製鉄所第3高炉は同年9月末稼働停止、改修を行う予定だ。
具体的には、経年劣化が進んだ炉底耐火レンガの全面更新を中心に改修される。冷却効果の高い銅ステーブの採用部位の拡大も実施し、高炉本体の鉄皮はそのまま継続使用される予定だ。
また、炉内形状の最適化や、原料装入装置の改良による高炉の安定操業の確保、そして同社が世界トップレベルを誇る高PC(微粉炭)比操業技術導入による低廉原料の使用拡大を浸透させることでなお一層のコストダウンを図る。
(画像はプレスリリースより)
この改修工事は、同社が昨年発表した「2013~2015年度グループ中期経営計画:【3】収益の『安定』と事業の『成長』に向けた布石-1.鉄鋼事業の構造改革-」の一環として示された通りである。
この計画によれば「2017年度を目処に神戸製鉄所の高炉などの上工程設備を休止し、加古川製鉄所に集約することで稼働率の向上と固定費の削減により大幅なコスト低減を図る」(「2013~2015年度グループ中期経営計画」より)という。
さらに、加古川製鉄所3高炉の炉寿命の様子を見ながら主要設備の一部である高炉も刷新する計画だ。
▼外部リンク
株式会社神戸製鋼所 プレスリリース
http://www.kobelco.co.jp/releases/2014/1189489_13888.html
【2013~2015年度グループ中期経営計画】
http://www.kobelco.co.jp/releases/2013/1188358_13519.html