余剰排熱を活用、100度以下の低温熱で発電
パナソニック株式会社(大阪府門真市)は2014年4月15日、低温水の余剰排熱を活用して発電する熱発電チューブを開発したと発表した。96℃の温水排熱から、設置面積換算で太陽光発電の約4倍に匹敵する最大246Wの発電性能を確認した。
(画像はプレスリリースより)
独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のプロジェクトにより、今まで有効利用されずに廃棄されていた200℃以下の未利用熱を活用するため、チューブ型の発電素子の研究開発を進めてきた。
お湯や蒸気、排ガスなど、身近な熱で発電ができる
この熱発電チューブは、どんな小さな温度差からでも発電できる熱電変換素子をチューブ状に加工したもので、お湯や蒸気、排ガスなど、身近な熱から発電が可能。
ごみ処理施設内の温水配管と冷却水配管の一部を、この熱発電ユニットに置き換えての実証実験を行った結果、高密度な発電を達成。これまで活用されることの無かった低温の未利用熱からの発電が可能となった。
今回の検証結果により、将来的には幅広い分野での未利用熱の活用が期待される。
▼外部リンク
100度以下の低温熱で発電 余剰排熱を活用、熱発電チューブを開発/プレスリリース/Panasonic
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/2014/