地震時の損傷状況を迅速確認
三井住友建設は5月1日、「橋梁地震時モニタリングシステム」を開発し、試用運転を開始したと発表した。
「橋梁地震時モニタリングシステム」は地震が発生した際に、橋梁の損傷状況を即時管理できるシステム。
橋梁に加速センサーを設置し、常時データをモニタリングする。そして地震発生時には、高速衛星通信を使って加速度データをデータセンターに送る。
送られてきたデータは本社で一括管理され、橋梁の損傷度が即座に判定できる仕組みだ。
(画像はニュースリリースより)
大型道路橋で試用運転を開始
災害発生時における緊急輸送道路の確保は、最優先課題である。このため、輸送経路上にある橋梁が利用できるかどうかの情報を、少しでも早く手に入れる必要がある。
これまでのように、実際に現地に行って確かめる調査方法では、迅速かつ効率的な点検は困難だった。今回の開発により、橋梁点検の優先順位が把握でき、速やかな対応が可能となった。
現在進めている試用運転では、施工中の橋長740メートルの大型道路橋にセンサーを設置。通信状況の確認や、データ収集に取り組んでいる。
今後は、橋梁の設計から施工まで社内で完結する強みを生かし、橋梁の地震時モニタリングビジネスとして積極展開を進める。そのために設置・維持管理コストの削減とともに、システムの安定性を高めていく方針だ。
▼外部リンク
三井住友建設株式会社のニュースリリース
http://www.smcon.co.jp/2014/05017987/