ヤンマー株式会社(以下:ヤンマー)と三井物産株式会社(以下:三井物産)は、インドの企業と共に、稲作用の農業機械の製造・販売等を行う合弁会社を設立することを発表した。
両社が契約したのは、インドにおける中堅財閥Murugappa Group傘下のCoromandel International Limited (以下:CIL社)。これにより、6月を目処にYanmar Coromandel Agrisolutions Pvt. Ltd.(仮称、以下:YCA社)を設立する。
YCA社は、インドにおいて田植機・コンバイン等の生産・販売・サービスを展開し、2018年度までに、年間70億円の売り上げを目指す。
インドは、稲作面積世界第1位の農業大国だが、都市化により農業人口は減少しつつある。一方、総人口は増加傾向で、食糧増産が大きな課題。そこで、稲作に機械を導入して働き手不足を補い、安定的な収穫を得ることが求められていた。
ヤンマーは、インドにおいて、2005年に駐在事務所を開設。2011年には現地法人を設立して、市場開拓を進め、日本や中国で製造する農業機械を輸入販売している。
CIL社は、Murugappa Groupにおいて売り上げの柱となっている企業で、南インドの農村部に強みがある。三井物産は、これまで肥料・農薬の取り引きを通じてMurugappa GroupおよびCIL社との関係を強化してきた。
今回の合弁会社の設立により、ヤンマーは、インド農機市場に本格参入し、農業の効率化、食糧増産に貢献していきたい考えだ。
また、三井物産も、3社のパートナーシップを強化し、田植え機などの農業機械の販売を通じてインド農業の機械化に尽力していくとしている。
▼外部リンク
インドにおける合弁会社の設立について(ヤンマー)
http://www.yanmar.co.jp/news/2014/0428.html
ヤンマー株式会社
http://www.yanmar.co.jp/
インドにおける農業機械製造販売事業への参画(三井物産)
http://www.mitsui.com/jp/ja/release/