住宅設備・建材市場、スマートハウスを中心に好調/富士経済調べ

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住宅設備・建材市場、スマートハウスを中心に好調/富士経済調べ

2014年04月30日 13:00

2013年住宅設備・建材市場5兆1,940億円

富士経済は4月28日、「2014年版 住設建材マーケティング便覧」を発表した。住宅設備・建材の国内市場について調査した結果をまとめたもので、住宅設備、建材、スマートハウスなど注目分野から計56品目の市場を分析し、今後の動向を予測した。

景況感の回復と消費増税前の駆け込み需要で、2013年の新設住宅の着工戸数は約98万戸となった。

2014年は、駆け込み需要の反動で大幅な減少が想定されるものの、住宅ローン控除や給付金交付といった政策、団塊世代のリフォーム、新築購買意欲の上昇などで、下げ幅は1997年の消費増税後よりも少ないものと期待される。

このような状況の中、2013年の住宅設備・建材市場は、5兆1,940億円(前年比6.5%増)となる見込みだ。

住宅設備市場は2014年は減少するものの、2015年以降は再び拡大に転じ、2017年には3兆315億円(対2012年比8.5%増)と予想される。

水廻り設備、セキュリティ、スマートハウスが好調だが、最も伸び率が高いのはスマートハウス関連分野である。国の積極的な支援が後押しし、HEMSを中心に伸長率に加速がかかっている。

建材市場は2014年以降は新設住宅着工戸数が減少し、市場は縮小傾向。2017年は2兆500億円(対2012年比1.6%減少)となる見通しだ。

(画像はプレスリリースより)

注目分野はスマートハウス

今後の注目分野は、何と言ってもスマートハウス関連分野である。2013年の市場はHEMSを中心に、対前年比14.9%プラスの409億円に拡大するだろう。

スマートメーターも今後、市場が拡大する品目として注目される。2013年時点では関西電力、九州電力以外ではまだ本格導入されていないが、2014年から東京電力が導入を開始するため、市場は急速に拡大すると見られる。

2017年のスマートハウス市場は、2012年の3.5倍となる1,232億円に成長すると予想される。

水廻り設備分野も好調だ。2013年の市場は、1兆254億円(対前年比6.5%増加)の見込み。特にシステムキッチンや単体型の洗面化粧台、戸建用システムバスが、順調に売れ行きを伸ばしている。2017年には1兆483億円(対2012年比8.9%増)となる見込み。

断熱分野市場は2013年は2,457億円(対前年比8.5%増)となりそうだ。省エネ政策により、住宅高断熱化が進むため、今後も緩やかに市場は拡大するだろう。2017年は、2,402億円(対2012年比6.0%増)となりそうだ。

▼外部リンク

 

株式会社 富士経済のプレスリリース
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm

株式会社 富士経済のホームページ
https://www.fuji-keizai.co.jp/index.html

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