株式会社日立製作所(以下、日立)と日立電梯(中国)有限公司は、111階建て超高層複合ビル「広州周大福金融中心」に、世界最高速を誇るエレベーターを納入する。
「広州周大福金融中心」は、中国・広州市に建築中の地上530メートルの超高層ビル。オフィス、ホテルや住宅などから構成される複合施設で、2016年にオープンする予定だ。
今回納入されるエレベーターは分速1,200メートル、世界最速を誇る。地上1階から95階までの440メートルなら、わずか43秒で到着する。
さらに、安全停止のためのブレーキ装置、調速機、横揺れ防止機能、耳閉感を緩和する技術など、様々な最新技術を駆使し、高速走行と安全で心地よい乗り心地を両立させてている。
「広州周大福金融中心」へは、世界最高速エレベーター2台のほか、ダブルデッキエレベーター28台、分速600メートルの超高速エレベーターなど、95台のエレベーターが納入される。
(画像はニュースリリースより)
日立は1968年に、当時では国内最高速だった分速300メートルのエレベーターを、日本初の超高層ビル「霞が関ビル」に納入。2010年からは、地上高213メートルのエレベーター研究用高層タワー「G1 TOWER」にて、高速・大容量エレベーターの技術開発を進めてきた。
今回納入された95台のエレベーターは、日立の最新技術が随所に散りばめられており、特に世界最高速となる分速1,200メートルの超高速エレベーターは、知見の結晶がともいえる製品。世界からの注目が集まりそうだ。
▼外部リンク
株式会社日立製作所のニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/.html