フジタは4月15日、新たな「円筒形貯水タンクのアルミドーム屋根の架設工法」となる、「FCFシステムを組み込んだセンタータワー方式によるアルミドーム屋根組み立て架設工法」を発表した。
アルミドーム屋根の構築には、ドーム屋根の組み立てと、ドーム屋根の吊り上げ架設という2つの工程がある。これまでの組み立て工程では、ドーム屋根の外側から中心に向かって組み上げていく工法が一般的だった。
また、吊り上げ架設工程では、クレーンによる一括架設や、複数の巻き上げウインチによるリフトアップ架設が採用されてきた。
(画像はニュースリリースより)
フジタが考案した「FCFシステムを組み込んだセンタータワー方式によるアルミドーム屋根組み立て架設工法」は、ドーム屋根の中心リングから外側に向けて組み立てていく工程と、吊り上げ架設工程を連動させる構築システムである。
まず、タンクの中心部にセンタータワーを組み立て、ドーム屋根を吊り上げるための「FCFシステム」を組み込む。
次に、中心部のリングから外周部に向かってドーム屋根を組み立てていく。組み立て完了後、ドーム屋根を吊り上げて所定位置に設置すれば工程は完了する。
ほとんどの作業を底版上で行えるため施工効率が向上し、高所からの墜落・転落事故も防止できる。
更に中心から外側へと、これまでとは逆の手順を取ることで、屋根を組み立てながら作業高さが調整できるようになった。このためボルト締結が簡単になり、品質が向上する。
今後は、より大規模なタンクにも適用できるよう開発を進め、汎用性の高い構築システムの完成を目指す。
▼外部リンク
株式会社フジタのニュースリリース
http://www.fujita.co.jp/information/news/001679.html