車いすでも安心。段差のない旅客搭乗橋
羽田空港が進めている拡張工事の内、乗り継ぎ施設の運用が3月30日よりスタートした。
三菱重工交通機器エンジニアリング(MHI-TES)は、今回の拡張工事でバリアフリーの旅客搭乗橋(パッセンジャー・ボーディングブリッジ:PBB)16基を納入した。
バリアフリーPBBは、世界初となる段差のない搭乗橋。車いすでも安全に通行できるのが特長だ。
旅客搭乗橋は外枠のトンネル通路と中枠のトンネル通路をスライドさせる構造となっているため、トンネル通路内の段差は避けられないとされてきた。
(画像はプレスリリースより)
主力製品として、国内外への積極展開を目指す
しかし、三菱重工交通機器エンジニアリングでは、「動く歩道」に使われているスキッドコンベア構造を導入。傾斜のある渡り板をなくすと同時に、通路両脇の雨どいの溝もなくして、フラットなバリアフリー通路を実現した。
シンプルな構造なので、メンテナンスが簡単。緊急時にも素早く対応することができる。
三菱重工交通機器エンジニアリングは、三菱重工の交通システムのアフターサービスを始め、陸海空の輸送機器などの製造販売からアフターサービスまでを手がける。
ステップレスPBBも主要製品の一つで、羽田空港を始めとする国内主要空港はもとより、アメリカや東南アジアなど海外も含めて、納入実績は53基。
注目度の高い羽田空港旅客ターミナルへの納入に勢いを得て、国内外でバリアフリーPBBの積極展開を行う方針だ。
▼外部リンク
三菱重工グループのプレスリリース
http://www.mhi.co.jp/news/story/1404115520.html