東日本旅客鉄道株式会社(以下:JR東日本)は、英国の高速鉄道新線計画「HS2」を推進しているHS2社と、経営全般から技術面までのコンサルティング契約を結んだことを発表した。
契約期間は、2014年1月31日~5月31日までで、欧州企業との直接コンサルティング契約は同社グループとしては初となる。
(画像はプレスリリースより)
契約対象となるHS2プロジェクトは、2009年1月、英国運輸省が発表した高速鉄道新線計画。総延長は530kmで、2017年から建設を開始し、2030年に開業する予定。
工事は、ロンドンからバーミンガムの間を建設する第1期と、バーミンガムからマンチェスターおよびリーズの2方面へ向かう区間を建設する第2期に分けて実施される。
JR東日本の契約内容は、トンネル微気圧波およびパンタグラフ騒音の対策、バラスト軌道とスラブ軌道の比較、オペレーションとメンテナンスの信頼性に関する分析、設備メンテナンスおよび駅の管理に関するもの。
このうち、高速列車がトンネルに突入する際に発生するトンネル微気圧波は、トンネル内部を伝わって出口に到達すると、発破音や振動など環境問題につながる。JR東日本は、この微気圧波を低減させる手法レポートを提供する。
また、バラスト・スラブ軌道についても、それぞれの維持管理方法および建設・メンテナンス費用の比較に関するレポートを提供するとしている。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
英国の高速鉄道新線計画におけるコンサルティング契約締結
http://www.jreast.co.jp/press/2014/20140403.pdf
東日本旅客鉄道株式会社
http://www.jreast.co.jp/