設備工事を着手
東北電力は、4月2日、福島県南相馬市の原町火力発電所への木質バイオマス燃料(木材チップ)導入に向けて、同日、設備工事を着手したことを発表した。
この設備工事は低炭素社会の実現をはじめとする地球環境問題への取り組みの一環で、平成27年3月の竣工ならびに同年4月からの試運用開始を目指す。
(画像はプレスリリースより)
森林資源の有効活用によるCO2削減
導入する木質バイオマス燃料の原料は、福島県内および宮城県内の未利用材で、地元のチップ加工会社が林業関係者から調達したものを東北電力が使用する。
建築用材として利用されない部分の原料を安定的に確保、消費することで、地域森林資源を有効に活用でき、さらに森林に残される未利用材が減少するため、環境保全にもつながるという。
東北電力は、木質バイオマス燃料の導入により、石炭の消費量が年間約2万トン抑制されると見込んでいる。これに伴い、同発電所から排出されるCO2は、一般家庭約1万世帯の年間排出量相当の約5万トンが削減可能となる。
地域林業の活性化などに貢献
東北電力は、今回の設備工事を安全に遂行することで、地域の森林保全、低炭素社会の実現につなげていきたいとしている。
また、今後も地域の林業活性化へ貢献していく構えだ。
▼外部リンク
東北電力・プレスリリース
http://www.tohoku-epco.co.jp/